よくあるご質問

Q1.サクラの後ろにケヤキの大木があるため、後ろには枝を伸ばすことができず、その反対、つまり前方にばかり枝を伸ばし、側にあった物置に寄りかかっていました。その物置を撤去したところ、枝が一気に下がってきてしまいました。子供の頃から見たきたサクラなので、また元気になってもらいたいのですが、どのようにしたらよいでしょう。
A1.サクラはまだ元気で生長しているようです。下がってしまった枝に支柱をして支えることもできます。
枝が長くなってしまったことにお困りでしたら、枝を大きく切っても大丈夫です。根をしっかりと守っていれば、サクラは新しい枝を伸ばし始めます。また、切った枝を接ぎ木して苗木を増やすこともできます。
Q2.自然木の桜(オオシマザクラ系のサトザクラ類だと思います)から採り木などで次世代を増やしたいと思っていますが、技術的にどのようにすれば可能でしょうか。
A2.サクラの増殖は、一般的には接ぎ木で行われます。”取り木”は難しく、限られた種類でできます。
オオシマザクラ系のサトザクラ類は、”取り木”は難しい種類になりますので、接ぎ木方法についてお答えします。
①台木を用意します。台木はオオシマザクラの実生苗で、植木屋か苗木屋で、ポット苗が注文できます。
②接ぎ木の方法は2方法あり、9月中旬に”芽接ぎ”、3月下旬に”切り接ぎ”ができます。
Q3.植えてから60年になるソメイヨシノの幹に蟻が巣を作ってしまったため、巣をけずり消毒をして墨を塗ってありますが、雨水がたまります。そこは埋めた方がいいのでしょうか。
A3.幹に腐朽した空洞がある(アリの巣)ようですが、クロアリでしたら問題はありません。樹木にとってクロアリは、腐朽した部分を掃除してくれる有用な昆虫としてとらえられています。樹木に悪影響は与えることはありませんのでご安心ください。また、空洞部ですが、それほど大きなものでない限り、空洞を埋めるなどの処置は不要です。樹木の防御反応(腐朽に対する抵抗)に任せることが一番です(これは近年の新しい考え方です)。
Q4.樹齢90年以上のウメで、毎年、実を取ってますが、幹や枝が空洞になっており、どのように手入れしてよいか分かりません。最近は木の勢いが弱くなりアブラムシなどが付きます。
A4.幹の空洞化は、木材腐朽菌というキノコの仲間によって引き起こされる結果です。樹木は幹の内部が空洞化することで枯死することは殆どありませんが、養分の蓄積場所が少なくなってしまうので、根の障害や病虫害に対しての抵抗性が小さくなってしまいます。しかし、ウメは木材腐朽菌に強いと言われています。まだまだ回復することは十分考えられます。
根の土壌環境の良否、虫害の種類やそのの影響の大きさなどを調べ、現在の樹勢を勘案したうえで対策の内容と規模等を決めなくてはならないと思います。
Q5.ツバキの生垣ですが、4~5年花が咲きません。植付けてから約20年たちます。肥料は年1回化成肥料を施しています。刈込は8月頃行っています。一部の木では少ないですが毎年花が咲きます。
A5.ツバキの花芽は6~8月頃に付きます。花付きが悪いのは、花芽を剪定してしまっているからだと思います。
刈り込み剪定は5~6月に行うとよいでしょう。
Q6.庭のケヤキがどんどん大きくなり手に負えず、根元から切りたいと思いますが、根を取り除くことはとってもできません。根をどう処理したらよいでしょう。
A6.根をそのまま残しての伐採の場合、ケヤキは根元近くで切っても切り口から萌芽してきます。
萌芽しないようにさせるには、なるべく地面ギリギリ(または以下)で伐採し、その上に20から30㎝程度の土を被せてください。それでも芽が出てくる場合には、萌芽するたびに、その芽を切り続ければ、根は衰弱し枯死します。
※薬剤などを使用することもありますがあまりお勧めできません。
Q7.市場で山ツツジを買いました。どのような場所に植えたらよいでしょう。また、どのような肥料をいつ、どれ位やればよいでしょうか。
A7.ヤマツツジの植栽場所は日当たりが良く水はけ(排水性)の良い場所が適しています。
植え穴を掘削する場合、水が溜まるような土壌(例えば粘土分の多い土壌)でしたら高植えするなどの方法をとるとよいでしょう。
水はけ(排水性)の善し悪しを判断するには以下の方法があります。
①植え穴に水を10cm位入れます
②30分ほどそのままにします
③水がすべてなくなっていればOK(排水性良好)です
また、植栽時期は氷の張らなくなった春先か、今から年内が良いでしょう。
雪が降るような場所でしたら根元周辺に藁などで防寒しておくとよいと思います。
植え穴には元肥えとして、完熟の腐葉土と緩効性化成肥料を土と混ぜ合わせて植え穴に入れ込みます。
その上にしっかりと植え付けしてください。
Q8.10年程前、移植したエンジュの若芽の出るのが遅くなり、以前のように勢いよく全体が若葉になりません。根元は1方向のみ庭で、2~3mの所に石畳,隣地境界ブロック、道路に接しています。
A8.樹勢衰退の大きな原因に根系の発達障害の可能性が考えられます。可能性としては、土壌が硬すぎることや通気排水性不良による根系発育不良が考えられます(石畳,隣地境界ブロック等は根元から2~3mとのことなので問題はないと思われます)。
根元に緩効性化成肥料と完熟の堆肥をすきこむことをお勧めします。現在は衰弱方向にあるようなので、少しずつ作業を進め、先ずは、根元から少し遠ざけて(3m程度)、直径20cmくらいの穴を5~6か所程度掘り、肥料をすき込みます。
葉が大きくなり始めて、勢いが出てきたら、冬季にやや大規模な穴(直径50cm、深さ30cm程度)を5~6箇所掘り、完熟の堆肥を土壌に混ぜて埋め戻してください。
Q9.昨年6月に移植したクロガネモチです。新芽が上部に弱弱し出てきていますが、下部の枝は枯れています。幹は枯れてはいません。植樹後剪定しいません。どうしたら元気になりますか。
A9.移植時期に間違いはありませんが、移植時の植え痛みで、根の一部が機能していなくなっているのでしょう。移植時に剪定していないので、数本の枝が枯れるのはいたしかたないところですが、下枝に集中してしまったと考えられます。
〔対策〕枯れた下枝部からの萌芽はちょっと難しいと思われますが、枯れた枝は剪定しましょう(生きている部分があれば、そこまで切り戻す)。現状では根系の発達が少ない状態と考えられます。葉も少ないので、蒸散も少ない状況です。その結果、樹体の冷却能力が落ちますので、”幹焼け”を起こす可能性があります。特にこれから夏秋にかけての幹への直射日光は危険ですので、幹巻きを行ってください。また、根元周辺(根鉢部分)を藁等で覆って、土壌水分の蒸散と地温の上昇を抑えてください。時々(月に一回程度)液肥(ハイポネックス等)の薄い溶液(通常の薄め型のさらに5~10倍程度に薄めて)灌水代わりにたっぷりとあげてください。
Q10.樹齢約300年のモッコクの枝が一部枯れ始めて、地表に出ている根の一部もひび割れています。このままでは、いずれ枯れてしまうのではと心配です。これからも大切にしたい木でです。どうしたら枯れを止めることができますか。
A10.樹齢300年は、モッコクでも大変珍しい長寿です。表面に露出いている根のひびは、多分部分的に枯死して乾燥してのものだと思います。ゆっくりと時間をかけた根の再生を図ることが一番だと思います。
そのためには、土壌改良(スポットタイプ)が一番効果があります。
土壌に縦方向に直径20~30cm程度の穴を深さ50~60cm程度あけ、完熟の堆肥(牛糞堆肥がいいと思います)に化成肥料を加えて埋め戻す。といった作業を梅雨時に一回に数か所行い、これを位置を変えて何年も続けることが最も良いと思います。
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